5月17日、JOBAソウル校内で小学生対象の「理科実験教室」を行いました。当日は、ソウルの現地校から、日本人学校、インターナショナルスクールの小学生まで、総勢20名が集まりました。
今回の理科実験教室は、「科学の力を利用してマジックをしよう」というテーマで5つの実験を行いました。
どんな実験を行ったのか、その一部をご紹介しましょう。
まずは、水が消えてしまうマジック!
ある生徒の頭の上で、紙コップに水を入れ、そのままひっくり返すと…水がまったくこぼれない。
なぜ?みんな悩みます。タネを分かった人が次々と手を挙げて発言します。
生徒A:「コップにハンカチが入っているからです」
先生:「ハンカチだったら水を全部吸いきれないなあ」
生徒B:「コップに穴があいていたからです」
先生:「穴から水が漏れてしまいますね」
生徒C:「コップに高吸水性ポリマーが入っているからです」
一同:「???」
先生:「正解です」
紙コップの中には、紙オムツの裏面の綿をむしりとったものを入れていました。紙おむつの高吸水性ポリマーが水を吸水し、ひっくり返してもこぼれない原理だったんですね。
次は、「脱出不可能のひも」。
2人ペアになり、2本のひもを交わらせてから、お互い両手首を固く結びます。
はさみもナイフもありませんので、2人はひもから脱出しない限り、お風呂もトイレも一緒になってしまいます。なんとか脱出しなくてはなりませんが、できません。
でも先生たちペアは、5秒で脱出しました。
さあ、どうすればいいのか?皆さん必死に取り組みます。
マジックのタネは、ここでは割愛しますが、皆さんタネを知ったらあっという間に脱出できました。お家に帰ってから、家族の皆さんに見せてあげてくださいね。
最後は、「百人おどし」です。
プラスチックのコップにアルミホイルを巻いて、簡単な発電コップをつくります。
そのコップに、下敷きで起こした静電気をためていき、指で触るとピリッと感電する仕組みです。
みんなで発電コップをつくって、生徒代表の4人が手をつないだまま発電コップを触ります。4人同時に感電するかどうか?
(写真は、結果を見やすいように、皆さん前へ集結しているため、まったく様子が見えませんね。)
結果は、大失敗!電気はたまっていたはずなのに、誰も感電しませんでした。そのまま時間いっぱいでこの日は終了となりました。いつかこの実験のリベンジをしたいですね。
参加した生徒は、皆さん「楽しかった!」「次の理科実験教室はいつあるの?楽しみ」と大満足で帰っていきました。
ソウル校での理科実験教室は、昨年の開校から3回目の開催となりました。
子供の「理科離れ」がさけばれている昨今ですが、このようなイベントが子供たちを理科好きにさせ、さらには、未来の科学者を育てる一助になっていればいいなと思いながら、JOBAの先生たちは次の企画を考えます。後片付けをしながら・・・